初めの記憶

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そして一番心に残っているのが 真っ暗な夜。 戦隊ものが好きだった私は ソフトビニールのオモチャがたくさん詰まった透明なバッグを持って父の車に乗り 後部座席から外の景色を眺めていました。 見えるのは 黒い闇と僅かな明かり。 辿り着いたのは ある一件のおうちでした。 その後のことは全く覚えていないのですが それが妹に会う初めての日になるのでした。 そのまま一緒に妹と家に帰ったのか 後日 妹がやって来たのかは覚えていませんが それが 私に同じ歳の妹ができた日となりました。
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