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いよいよクラス発表の日だ。
俺は幼なじみの「山田巧」と登校した。
「なぁ小林、お前今日楽しみにしてたよな?」
「おぅ。なんたって今日はクラス発表だからな。」
「そうか。今年も同じクラスになれるといいな!」
「お前じゃねーよ…」
「なんだよそれ。じゃぁ誰なんだよ?」
「そ、それは…
って誰でもいいだろ!」
「んだよ、教えてくれてもいいだろ。まさか好きな人とか?(笑)」
巧は痛いところをついてくる。
「ち、ちげーよ」
「おっ、当たってたか(笑)」
「違うって(汗)」
そぅ、俺が同じクラスになりたいのは、学校一のアイドルの池側智絵だ。
彼女はソフトボール部に所属している。
顔もタイプでスタイルもよく、たまにしゃべったりするのだが、とても優しい子だ。
俺は片思いだった。
この2年間は違うクラスだったから今年こそは同じクラスになりたいと思っていたんだ。
そしてもうしばらく歩いて学校に着いた。
「着いたな。早速クラス発表見に行こうぜ」
巧の言う通りに、すぐに見に行った。
そして1組から5組までクラス表を見ていった。
「おぃ見ろよ小林!また同じクラスだなぁ!2組だぞ!」
テンションあげめで巧に声をかけられるがそんなことはどーでもいいのだ。
俺は必死に2組のところに池側智絵の文字を探した。
…ない。
池側智絵は1組だった。
するとまた巧が声をかけてた。
「おぃ、聞いてんのか小林。同じクラスだぞ!」
正直どーでもいいが、一応答えた。
「あぁ、そうだな」
「また明日からヨロシクな」
「あぁヨロシク」
また同じクラスになれなかった。
俺はショックだった。
気分の低いまま、今日は帰宅した。
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