運命の出会い?

13/15
前へ
/955ページ
次へ
   多分……。  いや、絶対……!    そのリボンの有無は、受付を通過している目印になってる。  だからナツの胸にも、クラスメイトのみんなの胸にも紅白で結われたソレが当たり前に揺れている。    私は受付を通過してない、いわゆる『イレギュラーな子』。  だから、  リボンがないんだ。   「受付の生徒が付け忘れたんだって?  すまなかったな。生徒会長から預かったんだ」  そう先生が、小声で説明してくれた。 「……はぁ……」    先生の言葉がイマイチ理解出来ない私は、何だか間の抜けた返事を返した。  差し出されたリボンを受け取ると、取りあえず皆と同じように左胸に取り付ける。    うけつけのせいとがつけわすれた?    せいとかいちょう??    ナニソレ?  よくわかんないだけど???  えっと。頭をフル回転させて、考えついた事や思いついた事をまとめてみた……。  1)さっきの先輩が手配してくれた。しかも私の受付も済ませてくれた?    →これは十中八九間違ってないハズ。    2)生徒会長さんにも掛け合ってくれた?  →よくわからないんだけど、さらに見知らぬ生徒会長さんにも迷惑かけちゃったのかな?    3)しかも私が遅刻未遂って事を伏せる為に、受付の生徒の不手際にしてくれた。  →受付の生徒の人は何も悪くないのに!不手際にしてしまってごめんなさい。  そして……先輩。  どこまでも迷惑をかけてしてしまって、本当にごめんなさい!    
/955ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5302人が本棚に入れています
本棚に追加