運命の出会い?

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「ハル?ねぇ、ハルってば?  どうしたの?ボーッとして。    さ、入学式だよ。廊下に出席番号順に並ぶんだって。  ねぇ。大丈夫?先生の話聞いてた?あ、もしかして体調良くないとか?」    あれこれと考えている内に、いつの間にか出席も取り終っていて、クラスメイト達は廊下に向かって移動し始めていた。  トントンと肩を叩かれてハッと気付くと、そこには心配そうな表情で見つめるナツ。 「あ、っと、ごめん……!ちょっと考え事してた。    意識飛んでたね、ゴメン。……ホントありがと」 「ビックリしたよ。体調悪いのかと思って。廊下行こ?」 「うん」  入学式の行われる体育館への道すがら。  私はさっきの先生との、リボンのやり取りの事とか……。  あと。  あの『例の先輩』の事を話しながら歩いた。  
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