回想3~別れ~
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その瞬間、もう視界はゼロだった。 祐子はオルゴールを乱暴に箱にしまうと慎也に投げ返した。 慎也にぶつかって、地面に落ちる音がした。 その時、慎也がどんな顔をしたかは知らない。 悲しんでいたのか。私を憎んだか。 どちらでも構わなかったが、そんな慎也を最後まで見なかったことは幸いだった。
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