悲劇の始まり

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就寝していた住民のほとんどは気がつかなかったが、それは運が良かったとも言える。醜悪な怪物の顎が首筋に迫る恐怖を感じずに済んだのだから。だが、中には、異様な雰囲気に気づいてしまった住民もいた。その住民が書き残したメモが発見されている。そこには、「幼い少女を抱え、霧の中を飛び去る、年かさの娘のゴーストを目撃した」と書かれていたという。
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