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「そこでだ!」
パパがそう言って私を見る。
何を言われるかだいたい予想出来る。
私はこれ以上ないくらい面倒くさいオーラを放った。
「お前が「嫌!」」
パパが言い切る前に言ってやった。
どうせ人間界に言って様子を見てこいとか言うんでしょう?
そんな面倒くさい事はお断りだ!
「まだ何も言ってないのに……」
パパはしゅんと縮こまっている。
大きな子供がいるみたいだ。
そんな顔しても人間界になんて行かないんだからね!
私はキリリと凛々しい顔で対抗する。
「反発派の動きも活発してきたって言うし、パパは魔界を離れる訳にはいかないし……」
娘には強く言えない様で、縮こまったまま大きな指をちょんちょんと合わせながら、ぶつぶつといじけている。
「もうでっかい図体でいじいじしない!うっとうしい!」
「ユノちゃん酷いっ!」
私がそう言うとパパは更に縮こまった。
本当こう言う時のパパウザいっ!
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