プロローグ

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そして、アッくん・・・。 アッくんはそんなアタシの心を見抜き、いつもそばにいてくれた。 そうしてゆっくりと悠哉を忘れさせてくれた。 始まりは、確かに偽りの恋だった。 アッくんの愛に甘えながらも、心は悠哉を想っていた。 悠哉を忘れるために、アッくんと時間を共有した。 ―――でも、いつしかそれは、真実の愛に変わっていったんだ。 ・・・なのに、ほんの小さなすれ違いが誤解を招いて、アタシたちは空中分解した。 別れた後、思っていた以上に貴方を愛していたと気づいたよ。 一ヶ月という短い間だったけれど、幸せだった―――
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