37人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ、久しぶりだなぁこの部屋」
夕飛はそう言って腕をのばす。
「…本当の夕飛君は、もう21歳なんだね」
「あ、そうか。へへ…君より5つも年上だね」
夕飛はそう言って笑う。
「…ま、年なんか関係ないけど」
「そだね」
「……ね、夕飛君?」
「ん?」
ふと、雨芽がもじもじし出す。
「そ、その…あの、私……夕飛君しかいらないんだから」
「え……友達、は?」
「1人もいないし。あ、あと家族はいるけど……夕飛君の方が大事だしっ」
雨芽はそう言うと、そっぽを向く。
すると……
「いっ!?」
ギュッ……
突然、後ろから夕飛に抱き締められる。
「可愛い」
「…や、やめてよっ」
「ちゃんと僕が高卒の資格を取れたら、結婚しよう」「…ぇ」
まさかのプロポーズ的な事を言われた雨芽であった…
最初のコメントを投稿しよう!