大切な、君が消える

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「はぁ、久しぶりだなぁこの部屋」 夕飛はそう言って腕をのばす。 「…本当の夕飛君は、もう21歳なんだね」 「あ、そうか。へへ…君より5つも年上だね」 夕飛はそう言って笑う。 「…ま、年なんか関係ないけど」 「そだね」 「……ね、夕飛君?」 「ん?」 ふと、雨芽がもじもじし出す。 「そ、その…あの、私……夕飛君しかいらないんだから」 「え……友達、は?」 「1人もいないし。あ、あと家族はいるけど……夕飛君の方が大事だしっ」 雨芽はそう言うと、そっぽを向く。 すると…… 「いっ!?」 ギュッ…… 突然、後ろから夕飛に抱き締められる。 「可愛い」 「…や、やめてよっ」 「ちゃんと僕が高卒の資格を取れたら、結婚しよう」「…ぇ」 まさかのプロポーズ的な事を言われた雨芽であった…
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