七不思議

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ベチョリ ほぼ背後までペトペトさんが近付いてきた と、前を走る田貫のオッサンが転ぶ 転んだオッサンに躓いて後輩が。その後輩に裾を掴まれて俺も転ぶ 「ひょえ~!」 間抜けな声を上げて、オッサンと犬が狸に変わって、俺たちから逃れて何処かへ消えていった 待て!俺たちはどうなる! 「あれ?先輩。廊下終わってますよ?」 狸が逃げ出した後は、廊下どころか学校すら消えていた 「ふん。他愛ない。これだから狸は好かんのだ。さぁ。馬鹿馬鹿しい狸の余興は終わりだ。私が責任を持ってホラー案内をしてやろう」 隣にまだ残っていたペトペトさんが、不気味な格好のままお稲荷さんの狐と同じ顔で笑った 「願ったろう?」 俺たちは脱兎の如く逃げ出した 夜なお明るいファミレスに飛び込んで、ビールを煽る 「先輩。これ。ネタになりますかねぇ」 「心霊特集で狐と狸に化かされた話を書くのか?」 どんな怖い目にあったところでファンタジーにしかならねぇだろ ビールをもう一杯頼む もう二度と心霊特集の仕事は受けねぇからな!
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