七不思議

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「で?母校に直行ですか?先輩の母校かぁ」 これが女子の台詞なら、顔が標準以下でも恋をするぞ! 「ホラーと言えば夜だろ?近くに何でも願いを叶えてくれるって噂のお稲荷さんがあるから、ついでにお参りして飯食ってから行こう」 「何でも願いを叶えてくれるお稲荷さん?先輩って案外ロマンチストですね」 お前はもう黙れ。全ての行動が虚しくなる 「何のお願いしよっかなぁ♪」 脳内で後輩の台詞を全て女子が言ったように変換してみる はぁぁ。女が言ったら可愛い台詞じゃねぇかよ 夕日の差し込む階段をチンタラ登り、想像してたよりも小さなお稲荷さんにお参りをする 「先輩は何をお願いしたんですか?僕はですね~…」 バカ野郎。今回の仕事の成功を祈れ! 何かの仕事ん時に使えるかもしれないから、何枚か写真を撮る 「七不思議かぁ。何があるんでしたっけ?」 「確か、俺の学校は…」 思い出そうとした時、雑木林の中から怪しげなオッサンが出てきた 「ほうほうほう。怪談をお求めでっか。それで何や。お稲荷さんに助けを求めた?あかんあかん。あきまへんわ」
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