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帰りの電車賃すら危ういスカスカの財布をポケットにしまい、田貫のオッサンに着いて歩く
怪しい関西弁。垢抜けない、良く言えば人柄の良さそうな顔と体型
田貫のオッサンに着いて、怖い思いって出来んのか?
や、金造だって似たような体型で話始めると怖いらしいからな
出てった金の分は取り返さなきゃ男3人ホラー祭りとか……。や。怖くても洒落にならねぇ
仕事だ!仕事!しっかりしろ俺!
「着きましたで~。ワテが紹介するこの小学校は、何年か前に廃校になった所なんやけど、七つの不思議を巡ると更にもう一個恐怖のオマケが付いてくる、お得な小学校でっせ」
こんな所に小学校なんてあったっけ?今時珍しい古い木造の校舎は見た目だけでもおどろおどろしく、怪奇現象が起きなくても、良いもんが書けそうな気がする
が!
「ほな行きまっせ~。迷子にならんように着いて来てや~」
ホラーコンサルタントのせいで、恐怖が台無しってどういう現象だよ
「先輩~。何か怖いっすね」
後輩~。お前が言っても可愛くねぇよ!
「さっさと行くぞ」
何を思ったのか、腕を取ろうとする後輩を振り切って田貫の後に続く
「先輩~」
知らん!
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