10th story【その男、ドSにつき】

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「ちょ、立夏?なんで俺、押し倒されてんの!?」 「なんでって……お仕置きに決まってんだろ。相変わらずユルいんだよ、お前は」 立夏の奴!平然とした顔でさらっと恐ろしいことを! 「ちょっと待て!今日は隣のハル兄の部屋に輝が泊まりに来てんだぞ?考え直せ!」 「お前が静かにしてれば問題ねぇだろ。まぁ、無理だろうけど」 「は?……んあッ、」 「な?」 「……」 くっそ、悔しいけど立夏の言う通り、声が勝手に! 隣に絶対筒抜けだし! 俺が恥ずかしがるのわかっててやってるな、こいつはッ! 「もう俺以外の奴に触らせんなよ。相手が黒瀬でもやっぱムカつく」 「わかっ……んん!」 「ほら、我慢しねぇとあいつらに丸聞こえだぞ?」 「ぅ……」 ──その晩、いつもより倍の時間をかけてゆっくり執拗にヘロヘロにされた。 何とか耐えたので隣の二人にはバレてない、はず。 とか思っていたのに……
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