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「あー腰が痛てぇえ!」
「ぇ、そんなに?」
「なぁ立夏、お詫びに今日の夕飯、俺が好きなカレーにして?チーズ入ってるやつ!」
「んじゃ、後で買い出し行くか」
やっぱりなんだかんだ立夏は優しい。
たまに冷たく感じても、実はちゃんと想ってくれてる。
実際は腰なんか全く痛まないけどさ、ちょっとぐらい嘘ついたってバチは当たらないよな?
「さて、今日の朝飯は何だろな~?イイにお~い」
「……おい、腰イテェとか言いながらしっかりスキップしてんじゃねぇか」
「あいたたた、」
「……。お前さてはカレー食いてーだけだろ」
「ははは(バレたし)」
浮かれてすぐに嘘を見破られたことはさておき。
この日の朝ご飯は焼き魚におひたし、お味噌汁。
それに、絶妙にふっくら炊けたご飯!
もう俺、立夏を嫁にしたい!
(立場的には俺が嫁sideな気はするけど……!)
しばらく首にストールを巻いて生活する羽目にはなったものの──、
物凄く愛情と幸せを感じた1日でした。
fin.
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