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──それがどうだ。
信じられないことに、今こうやって響と付き合い始めることが出来た。
幸せすぎて毎日夢じゃねぇかって思う。
手に入れたからには、もう二度と手放したくない。
あいつを泣かせるようなことは死んでもしたくない。
酔っ払って面白半分で輝や正臣に手を出したことはあったけど、それはあいつらが俺に対して恋愛感情を微塵も持っていないことがわかっていたからで。
それでも後から冷静になって後悔したし、もう二度としないつもりだ。
「そう、ですよね……」
一瞬傷付いた表情を見せた黒瀬だったが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
「じゃあ、俺と勝負しませんか？」
「……はぁ？」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
「俺に桜井さんのが反応したら桜井さんの負け！反応しなかったら俺の負けってことで！」
「いやいや……俺にメリットあんの？それ」
「俺が負けたら、カレーのレシピをインド人に貰った詳細なメモごと伝授します。それと、桜井さんのことをきっぱり諦めます。でも……俺が勝ったら、一度だけ言うことを聞いてくれませんか」
「……わかった」
負ける気がしねぇ。受けて立ってやる。
んで、カレーのレシピはいただきだな。
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