終わらない夏休み

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 今日からまた夏休みが始まったわけだが、ある事に気付いた。  何回も夏休みを送ってるわけだが、同じ事を永遠と繰り返しているわけではないようだ。  約十回前の僕なら今頃妹のパシリとされ、コンビニに行っていたんだろうけど、今の僕はクーラーの効いた僕の部屋でベッドの上で毛布に包まっている。  僕の夏休みの過ごし方によって僕の夏休みは僕色に変わるのだ。  ある夏休みはバイトに勤しんだ。  だが、バイト代が入ることなく七月十六日が来た。  さようなら、僕のバイト代。  ある夏休みは恋に勤しんだ。  彼女は出来たものの容赦なく七月十六日が来た。  さようなら、僕の青春と彼女。  いろんな夏休みを送ってきた結果がこれである。
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