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膨大に膨らみ広がったそれの中で、突然変異が起こった。
波長の淀みの中で、たった一つの突然変異だったが、それは回りのエナジーを取り込み、そこに強烈な力の塊りができた。
塊は少しずつ大きくなり、質量を増し、形を作っていった。
形を成したそれは、徐々に熱をおびた。
気が付くと、そうした塊が、あちらこちらに発生していた。そのどれもが似ていたが、どれもが違っていた。熱を持ったその塊たちは、取り込んだエナジーの違いや、量によって熱量を変えた。
あるものは白い光を放ち、あるものは、綺麗な橙色に光、蒼白く光もの、エメラルド色、ターコイズ色、緋色、深い緑色……エトセトラ……エトセトラ……。
自分の中で自分じゃないものが増えていったが、それも元は自分自身なのだから、自分に違いない。と、広がり続ける私はぼんやりとおもっていた。
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