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平凡。
何もかもが平凡。
俺には、それが一番。
このまま、平凡な人生を送りたい。
今は、学校の休み時間。
後ろから声がした。
「坂島君、今日一緒帰らない?帰れるなら、放課後、体育館裏に来て。」
坂島、俺の事か。
俺に喋りかけたのは、誰だ?
後ろを振り向くと、愛美が立っていた。
このパターンは、分かる。
一緒に帰ると言い、道の途中で告白するパターンだ。
愛美は、そう言い残すと、どこかへ行ってしまう。
実際言うと、俺も愛美の事が好きだ。
優しく、可愛い。
「えー?何々?今の愛美だろ?何って言ったっけ?一緒に帰る?」
亮がニヤニヤしながら、俺をおちょくってくる。
「何だよ。俺が、付き合ったらおかしいか?現にお前も恵理と付き合ってるじゃんか。」
「別におかしくないけどぉ?じゃあ聞くけど、俺と知恵、付き合ったらおかしいか?」
「別に、むしろお似合いかもな。」
亮は、まだニヤニヤしている。
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