無心者

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「ま、頑張りなさい。」 亮・・・ そろそろキレるぞ・・・ キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムが鳴る。 そして、次の授業が始まる。 俺は、窓側の席なので外の景色が見える。 桜が綺麗だ。 授業が終わり、放課後になった。 何か緊張してきた。 亮は、先に帰った。 俺は体育館裏まで、走っていく。 そこには、愛美が立っていた。 「あ・・・来てくれたんだ。ありがと。さすが坂島君。」 「あぁー愛美。」 「何?」 「坂島君よりさ、瑠って呼んでくれないか?」 「別にいいよ。じゃあ、改めてよろしく、瑠。」 俺は、愛美と帰ることにした。 俺の家と愛美の家はかなり近い。 歩いて5分で着きそうだ。 帰り道もほぼ同じだ。 最後の分かれ道がある、そこで愛美が右、俺が左に行く事になる。 恐らくそこで告白されるだろう。 沈黙が続く。 俺は、愛美の前を歩く。 こういう、空気はあまり好きではない。 俺の心臓はバクバクいっている。
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