プロローグ

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いつも家の壁に綺麗に飾ってある古い絵。 いつからあるのかは全くわからない。 物心ついた頃には既に飾ってあった。 その絵はいつも母が大事にしている。 ただ、ふとした時に悲しげな表情でその絵を見つめる母の姿を見る事があった。 母に絵の事を聞いてもただ、話しをはぐらかされるだけだった。 別にこの絵に興味などはないがただ母が悲しげに眺める理由がしりたかった。 それに、この絵を眺めていると何故か幸せと悲しみが伝わってきた。
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