ACT 2

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「ケガ人は、鹿島だけか!? 窓際は!?」 「いません! 早く鹿島の手当を!」 先生と学級委員の美佳子の大きな声。 ざわつく教室の中、美佳子は一人ひとりに声をかけながら破片の掃除を始め、先生は私に駆け寄り保健室へと向かおうと急かす。 無言で頷き、足早にこの教室を去ろうと歩き出した時。 「……もうやだ、なんなの?」 聞こえてきたのは、弱々しい声。 今にも泣き出しそうな、友達の声だ。 罪悪感にズキンと胸が痛む。 (……ごめん) 涙声になりつつあるその友達を直視できなくて…そのまま、私は小走りで保健室へ向かった。
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