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「はぁ…なら、わざわざ合コンにしなくてもウチらだけを会わせればすむじゃない。」
すると、キョトンとして部屋の戸を少し開いて振り返る。
「自然と出会って、自然に解決させるために決まってるじゃない。美男美女が惹かれあわないわけないでしょ。」
妙なところで乙女チックなんだよなぁ…
絵美に続いて部屋に入ると、東郷君の腕にアリサが抱きついている。
そして、東郷君は他の人からは見えない角度でアリサの内ももを触っている。
変なの見ちゃった‥
席に座って額に手をあてていると、隣に男子がきた。
「疲れた?」
「う、ううん。大丈夫。」
「場所わきまえろっての。な?」
アリサの耳元で何かを言っているのが見える。多分この後を誘っているんだろう。
「気付いてたんだ…」
「まぁな。」
苦笑するこの人は、確か名前はー
「改めて、名雲恭介(ナグモキョウスケ)。よろしくな。」
「こちらこそ。若野満月です。」
名前思い出そうとしていたのがバレてたように、自己紹介してくれて申し訳ない。
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