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「若野さんはああいうのは苦手?」
「え?」
何のことかと思えば、耳元に口が寄せられる。
「身体触ること。顔、真っ青だから。」
東郷君とアリサちゃんのことだと分かり、苦笑を返す。
「戻ってすぐ目に入ったから驚いただけで、特別苦手ではないんですよ。」
経験がないわけではないから、その行為は否定しない。
「そっか…良かった。なら俺、誘っていい?若野さん気に入った。」
あれ?東郷君と違って紳士だなと思っていたのもつかの間、結局男なんてこれしか考えてないのかな‥
若干引き気味に目を逸らすと、
「あー、今のなし。」
という言葉。
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