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「何言ってんだ俺は…」
続いて聞こえた呟きに彼を見たら、グラスに残っていたビールを一気に飲んで息をついていた。
その様子に良い人だと感じ心動かされてつい、言ってしまった。
「名雲君なら、いいよ…」
驚いてから嬉しそうに笑う彼に、
今日お持ち帰りされてしまう。
と思ったけど、ケイタイを取り出してメアドを聞かれる。
「さすがに知り合ってすぐ誘えないよ。」
戸惑う私の心を見透かしたようにそう話す彼に、苦笑する。
「お互いよく知ってから、ね。」
「ありがとう。」
誠実そうな人…
さっきまでの嫌な気分も薄れていくのを感じた。
ケイタイをしまいながら、恭介がニヤリとしていたのは気付かずに‥
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