1.企み

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我慢させてた自覚はあったから、甘えてきたら思い切り甘えさせた。 別れを切り出されたのはそういう時だった。 ・:*:・゚'・ 抱きついてきた彼女を、いつものようにキスをしながら服を脱がせようとしたら手を掴まれた。 「棗……別れよ」 「なに言って…」 「棗から好きって言ってくれたのは、付き合ってほしいって言われた時とエッチの時だけだったこと知ってた?その他は全部私から言って答えてくれただけ。」 「え…」 「普段から好きって言ってほしいとは思わない。でも棗がエッチの時しか言わないのはそういう相手としてだけ好きなんだって思っちゃう…」 違うと言いたかった。 でも、飽きたらまた次を探そうと軽い気持ちで付き合い始めたという事実があったから黙るしかなくて。 別れる前に抱いてほしいという願いをきいて、甘くて甘くて‥悲しい夜を過ごした…
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