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それを見た男子2人がため息をつく。
「自己紹介もしてない内にモテるとか…」
「俺ら今回望みなしじゃん。どーゆーつもりだよ章。」
「んー?ま、これも社会勉強の一種って事で。俺なんかはアイツよりも俺を選んでくれる彼女いるし。女子全員がアイツを選ぶわけじゃない。」
ノロケられた事に怒るよりも、もう1人に視線を向ける素直な男達。
それは俺が部屋に入った時に顔を赤らめていた1人であり、今は微笑をうかべてやり取りをただ見つめていた子。
他の2人は美人だけど、この子は可愛い印象。
チラッと目が合うと少しくもった表情になったけど、すぐに男子達からの問いかけに笑顔で受け答えしていた。
その様子から、多分この子は俺を好きだと思った。他の女子と接近していて嫉妬しながらも、積極的になれずにいる。
ーそんな所だろう。
付き合ってきたのは自分からアプローチしてくる女子ばかりだったから、今までにいないタイプ。
次はこの子を狙ってみようかな
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