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ガラガラガラ。
あまり進まないが窓を開けた。
「樹ぃ、降りてこいよ」
少し声を細めて豊が
呼んでいる。
「なんだよ、もう夜だぞ」
オレも声を細めて言い返した。
「レオンさんが連れていってくれるそうだ」
豊の意味不明な言葉にオレは
沈黙した。
………。
「どうしたぁ樹」
「ん!?あぁわかったよ。降りればいいんだろ…」
オレは父と母に
見つからないように
そっと階段を降りていった。
ガチャ。
「なんですか」
眠たさを押さえて
小さく聞いた。
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