だから俺は姉貴一筋だっつってんだろーがあああ!

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はあ、はあ、はあ…! ついてけねーよなんなんだよコイツら。 と、その前にそろそろ会話ばっかで何が何だかドンガラガッシャンて感じで俺より混乱しているであろう君のために、今の状況を75文字で説明しよう。 …やっぱやめたフツーに言うわ。 俺の目の前では、顔は姉貴に負けるが世間的には女子にクラスの中で好きな人だあれ?って聞かれたときに大方の男子小学生があの子!って言うくらいの顔を持つ金色のガ…金髪のガキが、俺の流すキレイ極まりない涙を掬い上げ、やだベタベタすると言いながら長男になすりつけているという状況です。 張り倒すぞコラ。 「ほーほー、お宅もこのチビが気にくわねーのかい?」 糞ガキがあああ!と思っていると整えられた七三のヅラを斜めに被りながら姐さんと呼ばれたカマヤローが言った。 「まーな。あのガキは嫌いだっつかお前のソレ、尋常じゃないズレっぷりだぞ」 耐え切れずにブハッ!と噴くと、カマがキレた。 「………テメーの頭もこーしてやろーかああああ!」 ナマハゲだぞ的なセリフだが泣きながら言えばただおもしろいだけだッブハ! 七三にツボっていると今度は袖を引っ張られた。振り向いた瞬間後悔した。 「嫌いだなんて…!な、何を言うのよマルガリータ!私たち、あ、あんなに…!あんなに愛し合ってたじゃない!」 「黙れよチビガリータ」 大きなため息をつく。 どーでもいいけど長男がしゃべらねーな空気読んでくれてんのかと思い目を向けると、震えていた。 だいたい分かる。 放置プレイに喜んでんだろ。 もーこの際スルーだ。 「てか、お前ら誰だよ。そんでなんで俺はここにいんだよ」
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