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俺が心の中で動揺とも軽蔑ともとれるツッコミをすると、長男は俺に気づいた。
「おや、君は…」
「な、なんだよ」
「…………ぷぷっ」
うぜええええ!
人の顔見て笑うとか失礼すぎんだろ!
なんなんだよコイツは!
「お、お前誰なんだよ!」
「私ですか?エム・M男です」
「的得すぎててこえーよ!親の名付けセンスに拍手送りてーわ!」
「なーんて冗談ですよ。私はM・エム男です」
「変わんねーよおおお!マジなんなのコイツら!このまま行くの?!こんなおかしな奴らと俺は物語を進めなきゃなんねーの?!」
泣きたいのを我慢して精一杯のツッコミをするがM男ならぬエム男(もーどっちでもいーやっつかどっちも一緒か)は全く気にせず俺の罵声にニヤついていた。
「もっと…、言って…」
「きめえええ!頼むから死んでくれよおおお!俺の視界に入んなよおおお!」
俺はもう疲れた。
切実に、助けてほしい。
「たくまー!おま…、きもっ!コイツ目から唾液出まくりだよ!きもっ!」
「唾液ってなんだよ!ふつー目から出ねえだろうがふざけんな!」
「だってなんか…、粘ついてる」
「嘘つけえええ!粘ついてるわけねーだろっつかお前さっきから馴れ馴れしいな!誰なんだよ!」
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