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シェール
「もう手加減しねぇっ」
高笑いを上げつつ
ニャンコDXに
ファイヤンス達が
目標である事を指示する
ファイヤンス
「や、やぁめぇろぉぉぉ!」
五席
「あり得ねーって!」
四席
「マジ、勘弁してっ」
三席
「こっち来んなぁ!?」
悲鳴を上げながら
逃げ惑う四人。
高笑いを止めずに
ニャンコDXを操るシェール
因みに、ニャンコDXは
攻撃をしているのではなく
じゃれているだけである。
しかし、全長十メートルは
あろう巨大合金メカに
じゃれつかれて
無事でいられる程
ファイヤンス達は
頑丈では……
あるかも知れない。
時に、ニャンコDXの
硬いが、愛くるしい
猫手に転がされても
軽症だけで
再び逃げ出すのだから。
そんな、ある意味
地獄絵図のような
惨劇と言うか
喜劇と言うか
何といって良いのか
解らない、ドタバタから
置き去りにされた男が一人。
巻き込まれては堪らない、
とばかりに
高い木の枝に逃れて
呆れた様子で
地上を見下ろしていた。
炎籃
「火炎属性って……」
側近契約をしたのは
早計だったかも知れない、
と大きな溜息を吐いた
筆頭シェールの切り札
オチなく終了~
ファイヤンス他三人
「このまま終らせんなぁ!?」
悲痛な叫びは
ナレーションには
関係無いのである。
終わりと言ったら
終わりなのだっ!
シェール
「ちったぁ、
真面目に仕事しろぉぉぉ!」
筆頭シェールの魂の叫びが
彼らに届く日は
来るのだろうかっ
ファイヤンスが
ファイヤンスである限り
永遠に来ない気がするが
あまり突っ込むと
ナレーションも危ないので
そろそろ逃げさせて貰う。
炎籃
「……それで良いのか」
どうやって収集するのか
案が浮かばない炎籃は
いつまでも続く
シェールのお仕置きを
ただ眺めていたそうだ。
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