不可解すぎる死

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しばらく車を進ませ、結子と兄貴との思い出すのに難しい昔話や好物等の話をしているうちに『福島市』に到着したようだ。 「あそこのスーパーで良いんじゃない?」 どうやら俺から聞いた兄貴の情報で作る物が決まったらしい。 チラリとルームミラーを見ると、まだ寝息を静かに立て颯太が寝ている。 「ふうちゃん寝てるから待ってるよ。 コーヒーだけお願いね」 「お兄さんも飲むのかな?」 パソコンに向かう兄貴の姿の片隅に必ず甘いコーヒー牛乳が置いてあるのを思い出し、鼻で「ふっ」と息を吐いていた。 「あまいやつなら飲むと思う」 それを聞いてか結子がいたずらするように笑いだし 「兄弟なんだね。パパと一緒じゃん!」 「いいから早く買ってきちゃいな...」 いつもの様に茶化され不貞腐れながら返事を返す。
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