不可解すぎる死

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そのまま車を走らせ続け、ようやく兄貴のアパートが見え始めた。 俺がここに訪れるのは約4年振りだ。 サプライズの為、兄貴には何の知らせもしていない。留守ならたまったもんじゃ無いが、どうやらそれは杞憂で終わった。 ややというか、かなり汚れが目立っているが兄貴の車が駐車場に停っている。 しかし、2階の角の部屋へ視線を向けてみるが電気は付いていない。 「ちょっと...お兄さんいないんじゃないの?」 結子が残念そうに聞いてくる。 時刻は9時ちょっと前。 (寝るには早すぎるよなぁ...) よく見てみると、カーテンに反射したほんのりした明かりが動いている。 「どうせ電気も着けずにテレビがゲームでもやってんだろ」 颯太を抱っこして、段差が狭くて急な階段を登っていく。
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