混沌の序章

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7つ上の兄貴と2人で子供の頃から小さなアパートで暮らし、兄貴が親代わり。 親代わりといっても飯の用意をしてくれる訳でも無いし、掃除洗濯も殆どしない。 兄貴は俺に関心が無いのか、家でパソコンに向かい一日を過ごす。 それが仕事なのかハッキリいってどうでもいい。 そんな家庭環境に嫌気がさしているという訳じゃないけど、友達から聞く『うるさい親』というものが俺には無く、殆ど家には帰らず遊び歩き、自由奔放に学生生活を満喫してきた。 お金は何も言わず、当時学生の俺には高額過ぎるくらいの額を定期的に渡してくる。 時に茶化して「高給取りですね~?」何て言ってみるも 「親の遺産だ...」 と、素っ気ない空返事。 何年もの間兄貴と笑い合ってないだろ....。
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