混沌の序章

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いわゆる自慢出来る兄貴では無いというだけで、殆ど家に寄り付かず、友達との話題にも出てこず、そんな兄貴と腰を下ろして話し合いなど持つ事もしない。 今更ながら思うが深く追求をして、お金の出処、仕事、私生活など、ちゃんと兄貴と兄弟らしい事の一つでもして、向き合えていたのなら...。 今、このような深い深い暗闇の底にいるような気持ちを味わう事もしなかったのだろうと、その気持ちでまたも深く沈んでいく。 あれは、5日前の兄貴の誕生日の日に起きた...
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