不可解すぎる死

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結子と結婚し、一緒に暮らし始める上でも兄貴には一声掛けただけ。 「じゃぁ、俺結婚するから出ていくわ...」 それに対して兄貴の返答も一言。 「あぁ...」 それ以来沿岸部に住居を持ち、結婚式も開いていない為兄貴と再開したのは楓太の出産の時のみ。 きっとまだあのアパートで、あいも変わらず不規則に生活しパソコン漬けの毎日なんだろうな。 「ケーキを持ってくだけじゃなくって、悪いけど何か栄養あるもん作ってやってくれないかな?」 ふと過去の兄貴の姿が目に浮かび、急な提案をだしてしまうが 「お兄さんきっと細いまんまなんだろうね。分かってるよ」 笑顔で当たり前じゃない!と言わんばかりの結子の返事。 自然とこちらも笑顔になり「ありがとう」の言葉が口から零れていた。
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