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なんだか、やっぱりお兄系でキャッチしているホストみたい。
でもあの人電話している。
想像以上にお兄だ。
どうしよう。だんだん帰りたいくらい逃げたくなってきた。
ここまで来て、帰るなんてできないけれど不安でたまらない。
もう目の前。
「亜実でしょ?」
にっこり笑って彼は言った。
一生懸命うなずきながら、「はい」と答えるのが精一杯だった。
「よかった。じゃあ、行こっか」
ふわりと香水の香りが漂う。
初めてまともに接触するタイプ。
促されるままに彼に着いていく。
予定では、街をうろうろとたいした計画も立てていない。
どうなるんだろう。
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