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その他様々な夢の幕間、僕は想う。
丁度良いってなんだろう。
貧すれば鈍する、なんて言葉は信じていなかったけれど、熔接の僕は完全に馬鹿だった。
頭を使うこともなく、ただただ毎日を過ごしていた。
だからってバリバリ働いてエリートビジネスマンをやっていた僕が頭を使っていたかといえば、違う。
なんというか……熔接もエリートも、頭の使い方が一緒だった。
仕事でのみ、プライベートは死人と同じくらい思考をやめていた。
仕事なんて、結局全部一緒か。
結婚する夢も見たけれど、一等酷い物だった気がする。
頭が良いように振る舞う妻、馬鹿な子供。
一人になろうとしたら一人にしてくれないのに、なのに僕は家の中で一人だった。
結婚が人生の終わり、っていうのが、よく分かる夢だった。
……もう散々だ。
そろそろ目を覚まそう。
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