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とまぁ、僕の学校での生活はこんなものです。イベント的なものは日常茶飯事、休むことなく起こって大変ですよ。
何も起こらないよりかは、楽しくて全然いいですけどね。
「あぁ、毎日こう授業だと疲れるよね」
帰り道はいつも優作と、たまに咲や稀乃が加わります。その時はたいてい繁華街に出向いて、たわいもない話を暗くなるまで続ける。そんな高校生らしい生活が、なんとなく充実してるように思えるんです。
くだらないことで笑ったり、ちょっと悪いことをしてみたり。僕はそんな、端から見ればだらしない学生生活が好きでした。
「確かにな。てーかデンコ、お前何鹿島優奈とそんな仲良くなってんだよ。俺ずっと見てたぞ。なんかぽよぽよとか言ってなかったか?」
しまった、周囲にだだ漏れしてたのか。
「それ……結構大きい声だった?」
恐る恐る尋ねる僕を見ると、優作はおもしろがって首をぶんぶんと縦に振る。
「そりゃもう、女子の間じゃ噂になってるぜ『なんかデンコちゃん、キモくない?』とか『ぽよぽよとか言ってるー』とかな」
それが本当なら僕の高校時代最大の汚点に成り兼ねないよぉ。
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