2人が本棚に入れています
本棚に追加
KnowSで特に功績を挙げ、相当の人気を獲得しているクリエイターは運営から『KnowS StarS』略してSSSの称号が与えられるんです。
ノウズスターズ(SSS)はKnowSクリエイターが目指す最高のステータスってだけあって、中々簡単に取れるようなものじゃなくて、現在のSSSは全クリエイターの僅か2%程しかいません。
でも実は、先日僕もSSSの仲間入りを果たしたんですよー。
もう最っ高に嬉しかったですね。同じSSSの方にも相手にしてもらえるようになったり、レビューが突然増え出したり。お蔭様で僕の小説は笑う程伸びて現在カテゴリランキング3位、全体で14位になってるんですよ。
本当に最近楽しいことばかりで。
「……ん?」
着信。咲からだ。
「もしもし、どうしたの? 咲」
何か嫌な予感がする。気のせいだといいけど。
『今日話したろ? サッカー部の渡辺。……いなくなったらしい」
えっ?
『さっき優作から連絡があった。今サッカー部総出で街中捜してるらしい』
正直僕にはあまり関係ないような。
「そうなんだ」
『それだけじゃない。……姫とも連絡がつかないんだ。どうやら彼女も家に帰ってないらしい』
稀乃が……いなくなった?
『もしかしたら渡辺が、ってことも考えられる』
「わかった、とにかく僕達は僕達で捜そう」
僕はいつもより明らかに早く脈打つ心臓の鼓動何とか抑えながら、携帯を手に夜の街へ繰り出した。
最初のコメントを投稿しよう!