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あ、そうでした。電子書籍元年を迎えてこの10年、急速に普及したものがあるんです。
「あはっ、あゆみのショーセツやっぱおもしろいわ」
「うち的にはヒロトくんとマミにくっついて欲しいんだけどなー。あゆみにお願いしに行こっかな」
僕達の斜上のテーブルでケータイをいじくりながら談議を繰り返す女子生徒が見ているモノ――ケータイ小説です。
刷本書籍時代にもケータイのモバイルサイトなどでケータイ小説は中々栄えていたのですが、存在自体を知らない人や電子書籍に反感を覚える人がまだ多くてあまり日の目を浴びることはなかったんですけど、今や小説と言えばケータイ小説なんです。
「デンコちゃん、ソース取ってくんない?」
「あれは絶対セクハラよ!!」
ケータイ小説には、こんな普通な日常とは掛け離れた世界を描けてしまうんですよ皆さん。
そう、ケータイ小説のメリットは誰でも自由に小説が書ける点にあるんです。
この生活を苦だと思ったことはないですけど、やっぱりなんか憧れちゃうんだよな。
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