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クリエイターの投稿サイトは大きなものが2つあるんです。
一つは『KnowS』(ノウズ)。ここでは年に一度、大手出版社も注目しているアマチュアクリエイターを対象にした大きな小説大賞があって、上位に入賞すれば出版社からのオファーが来たりするんです。
どちらかと言えば、KnowSは軟派でマルチなサイトです。イベントも豊富、読者数もメディア最大でROM(見る人)を含めれば全国民の8割が登録していると言っても過言ではない。
もう一方は『書籍の風格』。僕達はフーカクって呼んでます。
こっちは電子書籍になって低下しつつある小説を執筆するに当たってのマナーやルールを再確認して、より高度な技術を切磋琢磨し合いながら作品を投稿する、若者にはあまり向かない硬派であまり多様性のないサイトです。
初心者や心得を弁えていないならず者が投稿すると、すぐに叩かれてしまうのでオススメはできないですけどね。
と、基本的な背景についてはこの辺で大丈夫かな。
「デンコ、優作。高崎の裏を暴くわよ」
そう言うなり、昼食を終えた瞬間せわしなく立ち上がった稀乃は僕達男子組に起立を促す。
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