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「よっ、デンコに小野。あら……姫が不在とは珍しい」
おっと、新たな登場人物が登場しました。
まだ僕達3人の人物像の掘り下げも済んでないのにいいのかな。
「やぁ、咲(さく)。今日は仕事ないの?」
彼は眼鏡、長身、キリッとした眼光とインテリ3大要素が揃ったけどどうしてかエリートになりきれていない真面目ボーイの咲ラ木善毅(さくらぎよしき)。
彼が真のエリートになれていないのは、多分成績が何故か中堅程度でぱっとしないのとおちゃらけた性格。あと若干苗字に紛れ込んでるカタカナのラのせいだと思う。
彼は1年の時同じクラスで仲良くしてた友達で、多忙な生徒会の業務がないときは僕達といることが多いんです。
咲は姫と呼称していた稀乃が座っていた席にどっと腰を落ち着けると、彼の得意とする「ここだけ話」が展開された。
「小野、お前はあれ知ってるか? サッカー部の渡辺」
優作はサッカー部員だったけど、中々レギュラーが取れないとか暴れ出した揚句に解雇されました。1年生なんだから当たり前だと思うけど、彼はそれが許せなかったらしいです。
「ああ、知ってるぜ。あの毛深い奴だろ」
完食した食器を戻し終えた優作は咲の小ネタに興味を示す。
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