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何時も通り、平和な時間を満喫していた時。
世界中の村、町、城の全てに、それぞれ一通の手紙が届いた。
桃色がかった封筒に差出人の名前は無く、紫色の蝶の印で封がしてあるだけ。
人々は奇妙に感じながらも、好奇心のままに封を破る。
そうすれば、封筒と同じように桃色がかった便箋が顔を覗かせ、疑う事もせずに人々は文面に視線を走らせる。
《我は蘇った
我を讃えよ
我を崇めよ
我を恐れよ
我は闇の支配者
我が世界の主となろう
夜の城の魔王より愛を込めて》
最後には封と同じ、紫色の蝶。
そう。
ついに魔王が蘇ったのだ。
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