0 愛の行方(順平)

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しかしそのまま彼女の横を通り過ぎると、それからそっと歩く足を止めた。 すると背中越しに、彼女の足が止まる気配がする。 それを嬉しいと思うと同時に、言い表せない様な複雑な感情が湧き上がった。 俺はまた……壊そうとしているのだろうか。 この世の何よりも大切な……愛しい彼女の《幸せ》を。
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