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0 愛の行方(順平)
眩しい夏の太陽の光の下を、ただ真っ直ぐに前を見つめたまま進んで行く。
綺麗に整備された公園沿いの遊歩道の街路樹が、何処かから吹いてくる柔らかな風で、緑色の若葉を揺らしている。
そんな少し幻想的にも見える歩道を歩き続ければ、正面から歩いて来る女の人の姿が見えた。
淡いブルーのワンピースを着たその人は、黒いサラサラの髪を風に靡かせ、こちらに向かって歩いて来る。
その顔は幸せそうに微笑んでいる様に見え、その笑みに胸に小さな痛みを覚えた。
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