ロザリオの祈り 2

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『なぁ』 いつにも増して、低く冷静な声で貴方が言った。 「…なに?」 貴方の胸に顔を埋めていた私はゆっくりと貴方を見上げる。 「どうしたの…?」 いつまで経っても次を言わない貴方。 -いつもと、何かが違う…。 それは、所謂女のカン。 嫌な想像たちが頭をよぎる。 あぁ どうか どうか 不安が的中しないように-…。 そうやって祈る私を尻目に、ようやく貴方は唇を動かし、聞きたくもなかった言葉を放つ。 『さよならだ』
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