ロザリオの祈り 2

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聞き分けの無い子供のように泣いている私に、貴方はロザリオを渡す。 貴方の御守り。 貴方の大事な大事なロザリオ。 『俺が死ぬときにでもやるよ。』 昔、ロザリオをねだった私に貴方が言った。   あぁ…本気なのね。 「…好きよ」 だから私を忘れないで。 『…知っている』 いつもと同じ、貴方の返事。 なぜかひどく安心した。 好き。 好きよ。 大好き。 できるなら、私と一緒に生きて。 貴方の温もり、貴方の香り…貴方のすべて… 「愛している…ずっと。」 その言葉に、嘘は無い。 -ロザリオが私の胸で、銀色に光っている… fin...
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