第1章

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城では、とある部屋で壮絶な戦いが繰り広げられていた。 「「じゃんけんぽん!」」 二つの手が同時に振り下ろされ、形を成す。 しかしその形は同じで、あいこでしょ!と何度も繰り返されていた。 「やれやれ、これじゃ埒があかないね。」 「ですねぇ」 二つの手所持者達とは少し離れた所で、二人は優雅にティータイムを楽しんでいた。 「あ~!もう、これじゃ決まらないじゃない!」 「大体何で同じ結果になるんだよ!? プログラムを組直せー!」 壮絶な戦いを繰り広げていた二つの手所持者達は戦いをやめ、プログラムに文句をつき始める。 「あらあら。」 「同じ演算プログラム何だから仕方ないじゃないか。」 お茶を楽しんでいた片方のシルフィードが冷静に判断する。 「ん~…棒を置いて、倒れた方でいいのでは?」 お茶を楽しんでいたもう片方のソルティが現状を打開すべく案を出す。 .
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