第2話『逆転の真眼』1日目・探偵・前編

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「…もしもし。」 「あ、もしもしテンパさん。 私です、沙羅です。」 …何だ沙羅か。 詐欺師からの電話じゃなくて安心した。 「何か用?」 「テンパさん、今暇ですか?」 …何だか暇だと言うとろくなことがなさそうな気がする…。 …ここは、『超忙しい、忙し過ぎて死にそう』とでも言っておくか…。 「ううん。 俺は今、超忙し…」 「そうですか、暇ですか~! …じゃあ一緒に祭りに行きませんか?」 「……………………。」 …完全に俺の返答を聞き終える前に誘ってきた。 この娘……暇だろうが忙しかろうが構わず無理矢理誘う気だったな…。      
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