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第3話『卑劣なる逆転』1日目・探偵
「あれは、5年前のことだった…。」
雷光先生は淡々と語り始める。
「ある人からの依頼を受けて、アメリカから綾音と久しぶりに日本に帰ってきたんだ…。」
~5年前~
俺達は、日本の空港に降り立った。
「日本での初めての依頼ですね、雷光先生!」
綾音が何やらはしゃいでいる。
「何だかスゴい嬉しそうだね。」
「あったり前じゃないですか!!
久しぶりに雷光先生の腕前が見られるんですよ!?
ここで喜ばなきゃ、私は喜ぶものがありません!
……美味しい食べ物を食べること以外は。」
(それはそれで、何か可哀想だな…。)
「さぁさぁ、留置所に、依頼人さんに会いに行きましょう。」
「そうだね。
(………待っていてください…。
…必ず俺が助け出します…。
…先生…。)」
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